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「豹の檻」~リチャード1世の10ユーロ [モノ教材(貨幣)]

浦沢直樹&勝鹿北星による名作『MASTERキートン』第8巻掲載のエピソード。




「ドナウ川近くの動物園では、ライオンがヒョウの檻に入り、出られなくなっている」....1990年の秋、BBCを介して繰り返される奇妙なニュース。このニュースのことを聞いたキートンは「英国王室になにか事件が起こっているのでは」と予言する。果たしてキートンの元には、イラクで行方不明になった王族の救出ミッションが依頼された。行方不明になっているのは、キートンの大学時代の友人ノーフォーク公リチャード。リチャードを救うため、キートンはサダム・フセイン独裁下の軍事国家イラクに潜入する。




 キートンが暗号の内容を理解したのは、リチャード1世獅子心王にまつわるエピソードを知っていたからです。

第3回十字軍の後の1192年、弟ジョンに謀反のたくらみ有りとの知らせを受けたリチャードは帰国の途につきましたが、ヴェネツィア沖で嵐におそわれてトリエステまで流され、やむなくドイツ~オーストリアの陸路をとることにします。ところがウィーン付近で正体が露見したためオーストリア公レオポルド5世の部下に捕らえられてしまいました。リチャード1世がアッコンに一番乗りをしたオーストリア公レオポルドの旗に侮辱を加えたというのが背景にはあるようです。リチャードが幽閉されたのが、ウィーン近郊のデュルンシュタイン城。キートンはこのエピソードをもとに、暗号を解いたというわけ。


 その後リチャードは神聖ローマ皇帝ハインリヒ6世に身柄を引き渡され、リチャードは15万マルクの身代金を要求されました。その3分の1を前払いすることで釈放されることになりましたが、十字軍の遠征費用を含めて莫大な借金を抱えることになったリチャードは、借用書に使った玉璽が海難事故でなくなったため、玉璽を改訂するという口実を設けて借金をすべて踏み倒してしまいます。 この身代金をもとに設立されたのが、今日のウィーン造幣局です[http://www.austrianmint-jp.com/outline/outline_history.html]。

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オーストリアで2009年に発行されたリチャード1世の10ユーロです。ebayで20ドルでした。最初、ディーラーのミスで違う商品(同じく「オーストリアの物語と伝説シリーズ」のバジリスクの10ユーロ)が送ってきたので、送り返したところ、ブリスター入りの商品を送ってくれました(20ドルで買ったのはコインだけの商品でした。ちなみに返送料は190円。


拡大写真です。[http://www.taiseicoins.com/index.php/module/ShohinShosai/action/ShohinShosai/sno/6514/cskbn/000001/default_list/on/start/9]




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